テキサス、緑深まれば...

Austinのあたたかな生活+UT MBAの刺激的な日常 意外にもみどり豊かなこの街で始まる、留学生活とはどういうものなのだろう。

議決権とIP

スモールビジネスファイナンスの授業でのことです。
MBO案件のケースで、MBO後は新規事業を立ち上げよう、と考えている、という流れです。


MBOで株式を保有するのは2名。買収先企業に長年従事し、マーケットやビジネスをよく知る人。もう1人は最近やとったエンジニアで、彼女のアイデアが今後、ビジネス拡大に繋がりそう、とのこと。


ではこの場合、MBOをどのようにFinanceすればよいか?

案1:VCを使う
手っ取り早くお金が手に入り、早く事業化できる反面、株式の大半を手放すことにつながる。企業の成長性が高く良いExitを描けない限り、IRRは高くならない。

案2:Debtを使う
時間はかかるけど株式は自分の手元により多く置いておける。ただし、Financial Leverageが効いてくるのでリスクは高い。あと、VCほどはお金が入らない場合、事業化までに時間がかかり、結果、高いマーケットシェアを描けない可能性がある



案1はいいとして、問題になるのが案2.株式は誰が持つ?
オーナー:マーケティング、Dominant Knowledgeを持つ。彼の知識、ネットワークがないと、彼女のアイデアは利益につながらない。

エンジニア:彼女の技術がないと成長は絵に描いた餅になる

50%と50%では意見が食い違った時に物事が決まらず、仲裁に入る弁護士を利するだけ。

じゃあ、51%と49%?でも実際の世の中、エンジニアが「技術は私が開発したんだ、だから100%対0%だ!」と主張することもあるらしい。ただ、技術力だけでものを買う人もそうそういない。まず、「お前は誰だ」からビジネスがスタートするのが常だろう。
 
そもそも、IPは会社のもの?彼女のもの?会社のお金や機材を使って開発した限りは、会社のもの、ということになりそうだが、だからそこ、議決権についての議論が必要になる。


クラスメイトの中で企業経験あるインド人が言っていた。4人で起業し、25%ずつ持ったけど、全員が同じだけContributionするわけではなかったので、後々、問題になった、と。

それだけ、起業の際の株式分配は難しくなる。

今から考えると、まだ技術は実用化されておらず、リスクが残る。なのでエンジニアの株式は少なくし、給料を新技術からの売り上げのリターンに連動させる、というところが落としどころになりそうだ。

クラスでDiscussionの模擬をさせられたが、全く想定していなかった質問だっただけに、それどころではありませんでした。反省。
 

McCombs日本語ホームページ更新のお知らせ

MBA日本人在校生で運営しているMcCombs日本語サイトを更新しました。

今回はキャリア、キャリアサービスについて情報を追加しています。
ご参考までにどうぞ。 

春休みがおわります

と、あっという間にオースティンの春休みが終わってしまいます。


暖かい日々が続いた春休みは、なかなかゆったりと楽しめました。

現在、SXSW(south-by-south-west)で賑わうダウンタウン。
街中はとても賑やかです。

友人が仕事でSXSWに来ていたので、いろいろオースティン近郊を回ってみたり、インターネットにまつわる話で議論をしてみたり。



隣町のCollege Station(ここから車で2時間)のTexas A&Mに勤める友達を訪ね、巨大な学校を散策したり、鍋を囲んで話したり。


宿題を朝から晩までゆっくり時間をかけて取り組んだり、本を読んだり。

ジムで体を鍛えたり。それはそれで、充実した時間の使い方です。これから日本に帰るに備えての、最後のオーバーホールです。

どうやら今学期も、そこまで暇にさせてもらえないようなカリキュラムで、ケースも骨があるものがいくつも机の上にたまっています。


もうすぐ卒業と思うと、結局はそのケースの一つ一つにも力を入れてやってしまいます。と、いうわけで結局、ぎりぎりまで勉強を続けるわけです。 

最後の春休み

怒涛の中間試験期間が終わり、何とか春休みを迎えることができました。

今回は、
Financial Management of Small Businessのケースライトアップ
Strategic MarketingのMarketing Plan
の二つが最後の週に重なり、なかなか負荷が高く、久々に学校に12時近くまで居残り、グループワークに徹しました。


Financeの課題は、Private CompanyのValuationです。この、いくらが正しいプライスだ、という答のない世界、時間がいくらあっても足りません。Pricingそのものより、ロジックがどれだけしっかりしているか、という点が重要です。


Marketingの課題は、Simulation環境で行われているビジネスのマーケティングプランを作る、というものです。スライドで30枚ちょっと、すべてのスライドにコメントを加えていきます。過去の実績から得られた自社の強み、新たな機会を見出し、翌年度のマーケティング計画に落とし込んで行きます。その際、オペレーション上の観点で商品生産数量、平均コストの推定も行います。

 
この2つの課題を通して思ったのは、より深い点では、FinanceもMarketingもArt(qualitative)とScience(quantitative)のバランスが求められる、ということで共通しているということです。

 なので、Financeバックグラウンドの私ですが、Marketingは勉強していて違和感があまりない、というのが率直な感想です。どちらも相互に深く関わっており、そのどちらかのみを理解していても、ビジネスの全体を描くには不十分です。

この二つを履修して、今回は正解でした。負荷が高いけど。

Innovations in Business Marketing

今回は授業の雰囲気をご紹介です。

B2Bを中心に扱うマーケティングの授業で、ケースディスカッションベースで進んでいきます。ディスカッションはこれまでのクラスの中でもかなり活発な方です。プライスは、ブランド戦略は、セールスチャネルは、といったマーケティングの材料を扱っていますが、マーケティングの理論をがっつり学ぶようなクラスではなく、ファイナンスやオペレーション、コーポレートストラテジーを考慮しつつ、戦略的思考力が問われます。

ケースの内容についてはあまり細かく書くことができないのですが、たとえば先日はこんな感じでした。ボストンのバイオテック系のスタートアップ企業が、これまでにない医療品を作った。市場規模は$500M、競合は他に2社あるが、どの会社もまだFSAのapproveが取れていない(簡単に言うと販売許可)。2年内にどの会社もFSAが取れそうな見込み。その状況下、この企業は獣医向けの同意良品の販売許可を1年以内に取得できる見込み。果たして販売開始するべきか、待つべきか、値段はどうするか、等。

授業のタイトル通り、Innovationで生まれた商品の販売戦略を立てるのは、既存商品のマーケティング戦略とは違うものが要求されます。学生は自分の論点をQuantitative、Qualitative両方から支持する必要があります。


今期、受けている授業では一番面白い授業です。
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